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ニュース

2019年6月23日

【岡山】枝野代表、若者が企画した「えだのん&ハラケンのデモクラカフェ」イベントに参加

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 枝野幸男代表は22日岡山県入りし、岡山市内で開催された「えだのん&ハラケンのデモクラカフェ」に参加しました。デモクラカフェは学生が企画したイベントで、大学生を中心とした約30人の参加者が身近なテーマについて話し合い意見交換するというもの。テーマ別に分かれたグループで意見交換し、最後には会場全体で意見の共有をしました。枝野代表の他、参院選挙党公認候補予定者(岡山選挙区)の原田ケンスケさん、県議会議員の鳥井良輔さんも参加し、一緒に話をしました。

 「働くこと・就活・アルバイト」をテーマに話し合ったグループは、主に就活の話になり、就活を経験していない1年生と、就活真っ最中の4年生との間で考え方に大きな違いがあったと説明。就活中の参加者の悩みや、都市部と地方との格差を丁寧に解消することで、次に就活する世代に希望が生まれるのではないかと報告しました。

 「結婚」をテーマに話し合ったグループは複数あり、夫婦別姓、晩婚化、子育てなどを話し合ったグループは、夫婦別姓について、全員が別姓にするのではなく選択的に別姓にできるほうが選択肢が増えていいという話があったと報告しました。また、別のグループでは、ネガティブな意見、結婚することを戸惑うような不安の意見がたくさん出たと報告。周囲の固定概念や、結婚することでできなくなることが多くなるといった意見、女性であれば仕事を辞めないといけない、結婚するにあたり煩雑な手続きが必要など、結婚する時にもっと自由に選択肢があったら結婚しやすくなると話しました。

 「家・家族」をテーマに話し合ったグループは、さまざまな家族構成・家庭環境の参加者で話をしたが、ある参加者の「一人暮らしをして実家に帰った時に、良いことや悪いことがあるが結局家族がいることは幸せだ」という話に多く共感したと報告しました。

 「学校・学校生活」をテーマに話し合ったグループは、大学は比較的いろいろな人がいて人脈が広がるが、高校で将来を決めるには選択肢が狭い。ドラマを観てぴったりな職業を発見したという意見もあり、もっといろいろな職業のドラマがあったらいいと報告しました。

 枝野代表は、「学校・学校生活」グループの話し合いに同席した際に感じたこととして、30年くらい前は世の中の全体の雰囲気として、大学は大学の卒業資格を取るために行くようなもので、いかに授業に出ないで単位をもらうかといった状況だったと自身の学生時代を振り返り、今は大学の授業や教育に質の高さを求めているのは良い変化だと語りました。

 一方で変わってないこともあると言い、枝国会議員になり26年間ずっと選択的夫婦別姓を早く導入しようとしているが、なかなか変わってこなかったと話ました。意見交換中、制度導入に反対している側の理由を聞かれ「理由はない、感情だから一番むずかしい」と話した説明。ただ「当たり前のように皆さんから選択的夫婦別姓という話がいくつかあったので、これはやはり空気が変わってきているからチャンス」と感じだと話しました。

 原田さんは、「プラスの話よりもマイナスの話がいっぱい出ていたというところが、面白かったけどくやしかった」と語りました。若者に関する内閣府の委員をやっていた時を振り返り、採用時期を学生抜きで決める姿勢に「イライラは今もある」と語り、大学生の話を聞くことの重要性や、高校生の頃にあった悩みと大学生の悩みがずれてくるとすれば高校生の意見も聞くといったように、若い人たちと向きあうことが必要だと話しました。

 イベント終了後も枝野代表は、次の予定まで時間が少しあるということで、参加者からの質問に答えました(以下、質問と答えの要旨)。

Q:政治家が何を言っているのかが分からない。政治家の話をどう聞けばいいのか

 政治家の話をテレビのニュースとかでしか見てないと思うんですが、この前の党首討論、20分やってるですよ。なので私は10分くらい、安倍さんも10分くらいしゃべってる。テレビになると15秒。15秒では誰がどうしゃべったって分かるわけがないんです。なので、テレビのニュースを見ても政治家の話は分からない。幸いなことに今ネットで、ほとんどの政治家の演説はYouTubeに載ってる。で、YouTubeで2分観てください。2分聞いて、つまらないと思ったらその人は無視していいです。2分聞いてもうちょっと聞いてもいいかなと思ったら5分聞いてください。そこで何言ってるか分からない政治家は放っておいていいんです。ということです。

Q:個人的には、政治に興味を持つのではなくて、もっと身近にあって、それがベースになってすべてのことができていると思っている。若者に政治が伝わらない理由は

 テレビや新聞の政治ニュースは、あれば政治じゃないです。政治の周辺の部分なんです。たとえば今だといつ解散するのかとか、不信任案出すんですかとか。皆さん関係ないでしょ、衆議院が解散しようが、内閣不信任案が出ようが出なかろうが、皆さんの暮らしに関係ないじゃないですか。そんな仕事は、僕らがやってる仕事の0.1%もないんです。99%以上は、それこそ選択的夫婦別姓をどうやって実現しようかとか、ブラックバイトみたいなものをどうやって排除しようかとか、こういう仕事を一生懸命やってるんですけれども、それは政治のニュースに流れないんです。

 もっとやっていることを伝える努力をしなきゃいけないんだけれども、昔よりはましなのはさっき言ったとおり、YouTubeとかネットとか。各政党や候補者の政策とかはネットでとりあえず見れる読める。何とかそこまで皆さんに来てもらえるように頑張らないといけない。ここが悩みです。

Q:若者のうちにやっておいてもらいたいこと、やるべきことがあったら教えてください

 いい友達をたくさん作ってください。若いうちに作った友達と、社会人になってある程度経ってからの友達では全然意味が違う。学生の間くらいまでは利害関係なしに友だちになるんです。ところが社会人になると利害関係が生じちゃう。そこは全然意味が違って、利害関係の無い人間関係を作れるのは若いうちだけ。これはものすごい人生にとって、だれにとっても財産だと思う。

 もう一つは、みんなもう少し日本史と世界史を勉強勉強しようよって思います。それはどんな仕事をやる上でも日本史と世界史の知識って大人になればなるほど役に立つと思います。

原田 枝野さんの意見に近いんですが、コミュニティをいっぱい持ったほうがいいと思います。たのしいですよね、サークルだけ、バイトだけとか。楽しいけど、それだと幅が狭くなる。いろんなところに顔だしまくって視野を広げておくと、将来どこかで、そのいろいろなコミュニティで出会った人とまた繋がったりするから、どんどん飛び出していったほうがいい。

Q:大学の経済学部に入ったのは、経済政策についてどっちが正しいか正しくないかというのを自分でちゃんと判断出来るような人間になりたいから。実際は、勉強すればするほど分からない。自分の一票が間違ったところに行ったらどうしようとか。素人の人間がどう経済政策を判断すればいいか

 経済を勉強すればするほど経済政策で何が正しいか訳が分からなくなるというのは、ちゃんと勉強をしている証拠だと思います。ちゃんと勉強していないと分かった気になって、こっちが正しい、あっちが正しいとか間違った判断をする。逆に言うと経済政策とかは正解はないんです。経済の正解は絶対にないと思います。政治も絶対に正解はないんです。その局面その局面で何が比較的ましか、あるいは何が最悪だからそれを避けるかということなので、実は社会の中でも正解はないんです。学問としては経済学者の先生方は何が正解かを求め続けてるんだけど、永遠に正解にたどり着かない。正解は存在しないっていうそういう世界だと思います。だから分からなくなればなるほど勉強していると思えばいいです。

原田 正解がないので、選挙があるんだと思っていて、うまく行かなかった時に変えれるのが選挙の強みだと思うんです。悩むのはすごいわかるけど、その時一票入れたら終わりじゃなくって、一票入れた後、見続けて、それまでの政策、あるいはその時の制度が良かったか悪かったかを次の選挙で判断していくことかなと思う。

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