2020年6月25日
【東京都知事選】「新しい都政を!」福山幹事長ら野党幹事長・書記局長らが揃って宇都宮けんじ候補を応援
東京都知事選8日目となる25日夕、福山哲郎幹事長ら野党幹事長・書記局長らがJR上野駅前で宇都宮けんじ候補の応援演説を行いました。
福山幹事長は、「立憲民主党は、3年前の衆院選挙で今の東京都知事さんが『排除します』と言い、排除されてできた。私はあのとき、この人は都知事なのに、なぜ国政に首を突っ込むのかと思った。そして、排除するという発言のなかで、多くの皆さんにお力をいただいて、救われて、いまここにある」と切り出し、「この4年間、都政がよくなった、これがよくなった、あれがよくなった、生活が豊かになった、子どもたちは救われた、という声をあまり聞いたことがない。政治というのは、誰がやっても同じではない。やる人間によって必ず変わる。いとも簡単に『排除』という言葉を使い、そして今、さまざまな自粛をしておきながら、いとも簡単に『自粛から自衛へ』と言う。自衛と言われても、自衛できない人がどれぐらいいると思っているのか。排除や自衛という言葉を、政治がそう簡単に使ってはいけないと私は考える」と述べました。
その上で、貧しいけれど頑張る人たちを救いたいと弁護士になることを決意、サラ金で苦しむ多重債務者の救済や貧困問題に取り組んできた宇都宮さんのこれまでの実績を紹介。「東京は、豊かな面ばかりが強調されるが、貧しい人や孤独な人もいて、パートナーシップを認めてほしいと頑張っているLGBTの方もいる、中小企業を営む方もたくさんいる。東京ほど多様性があり、厳しい人も苦しい人もみんなで一緒になっている街はない。だからこそ、宇都宮さんのような現場を見て、戦い、そして優しさをもっている人に知事になってもらいたい。正直で誠実で公正な方に、東京の未来を託していただきたい」と訴え、残り10日間、SNSなどを通じて宇都宮さん支援の輪を広げてほしいと呼びかけました。
都知事選3度目の挑戦となる宇都宮さんは、「今回の都知事選は、都民一人ひとりの命と暮らしがかかった選挙であり、都民の生存権がかかった選挙だ」とあらためて強調。今回のコロナ災害では特に、非正規労働者やシングルマザー、障がいを抱えた人々など、弱い立場にある人に大きなしわよせが及んでいること、また、自粛休業要請で多くの都民が仕事や住まいを失うなど、リーマンショックの時以上に、幅広い都民や市民に影響が及び被害の度合いはより深刻だと指摘。経営が厳しく、4月末に店主が頭から油をかぶって自死した練馬区の老舗とんかつ店の話に触れ、「今回のコロナ災害は、感染症によって亡くなられた方もいるが、コロナ災害に伴う自粛や休業要請によって、営業が継続できなくなる、そのために自ら命を断つような人が出てきている。知事は都民一人ひとりの命や暮らしを守るのが仕事であり、小池さんはこの件について一言あってしかるべきではないか」と話しました。
今回の都知事選では、3つの緊急政策 (1) 新型コロナウイルス感染症から都民の命を守る医療体制の充実と自粛・休業要請等に対する補償の徹底(2)都立・公社病院の独立行政法人化を中止するとともに、これまで以上に充実強化を図る(3)カジノ誘致計画は中止する――と、重視する8つの政策(1)学校給食の完全無償化(2)東京都立大学の授業料を当面半額化し無償化をめざす(3)都営住宅の新規建設、家賃補助制度・公的保証人制度の導入、原発事故避難者に対する住宅支援(4)公契約条例の制定、非正規労働者を減らし正規労働者を増やす(5)災害対策(防災、減災、避難者対策など)を強化する(6)道路政策(外環道、特定整備路線、優先整備路線)を見直す(7)羽田空港新ルート低空飛行の実施に反対する(8)温暖化対策(CO₂の排出削減、自然再生エネルギーの充実など)を抜本的に強化するとともに緑と都市農業を守る――を掲げている宇都宮さん。
「都民の雇用を守り、住まいを守り、営業を守り、生活を守り、そして命を守り抜く都政を、皆さんと一緒に確立したい。自己責任が要求される社会ではなく、社会的連帯を重視する社会を作りたい。そうした都政こそが、一人ひとりが希望を持てる社会だと考える」「私が、社会的経済的弱者の支援をするのは、そうした人たちが人間的な生活ができる社会は、都民すべてが住みやすい社会になるから。貧しい人や困難な人だけを助けようとしているのではない。社会的なマイノリティ、少数者が人間らしい生活ができる生きやすい社会、そうした社会こそがすべての人が住みやすい社会。そういう東京都を是非皆さんと作っていきたい。子どもたちのためにどういう社会を作るのか、どういう東京都を作るのか、それが問われている」などと訴え、新しい都政を作るために頑張り抜く決意を表明しました。