2020年1月5日
共に戦う呼びかけやイラン情勢に対する日本政府の姿勢について言及。枝野代表、訪問先の島根県出雲市で
枝野幸男代表は5日、訪問先の島根県出雲市で記者団の取材に応じました。記者からの主な質問とその回答(要旨)は以下のとおりです。
Q:次期衆院選の地元(島根・鳥取)の調整について、共産党も含めた野党共闘という形でやるのが望ましいとお考えか
参院選挙でも市民連合の皆さんにご尽力をいただいて、一人区での一騎打ち構造を作ることができました。衆院選挙においても、すべてとはいかないまでもできるだけ多くの選挙区で自民党・与党との一騎打ち構造を作ることが望ましいと思ってます。
Q:共産党との協議もやっていくか
今のところ、昨年夏の参院選挙では市民連合の皆さんが各党と話をいただく中で一人区の一騎打ち構造を作りました。そのことを踏まえながら、今後の事はまだ具体的なことは決まっていません。
Q:ここには島根原発がありますが、原発をめぐる問題は合流する上で、政策をすり合わせる上でネックにはならないでしょうか
昨年の参院選挙の際の市民連合からの13項目の政策要望を基本的に共同会派を作るときの前提にしていますし、これについては連合の神津会長も高く評価をされているブログか何かを出されております。
Q:昨日、国民民主党の玉木代表が記者会見で、今回の共に戦うとの呼びかけに関して、しっかり協議した上で新党を作りたいとおっしゃっていましたが、枝野代表としてはこの件についてどのようなご認識でしょうか
私は新党を作るような呼びかけをしたことは一切ございませんし、この間、幹事長レベルでの話し合いでもそうしたことについて前提とした話は一切していないと承知をしています。私は新党を作るつもりは100%ありません。
何か勘違いをされているんだと思います、幹事長間で(の協議を)。それから社会民主党さんも、社会保障を立て直す国民会議の皆さんも、無所属フォーラムの皆さんもそうした認識はされていないと思っています。
Q:呼びかけの関連で、玉木代表が会見の中で、党首会談について1回で終わるとは思っていない、何回か重ねたいといった発言もありました。このあたりは代表との見解の相違などがもしありましたら
これだけ幹事長間で話し合いを積み重ねてきた上での党首会談ですので、2回以上やるつもりはありません。
1回で出来なければ出来ないので、別の党でしっかりとお互いに頑張って連携しようということになるかと思います。
Q:関連で、昨日玉木代表が、みんなが納得できる合意ができることが大事だとおっしゃり、協議について期限を区切らないべきだという考えを改めて表明しました。そこに対しての代表の見解は
一回で出来なければ別々の党で最大限の連携をするということで、しっかりと共同会派の連携を深めていけばいいと思っています。
Q:関連で、玉木代表が党首間協議で残っている内容として、党名、基本政策、理念、人事などの重要問題が委ねらたとおっしゃっているのですが、枝野代表の認識としては
今の段階でそうしたことについてコメントすること自体が私は適切ではないと思っています。
Q:イラン情勢について、中東の緊迫が高まっていますが、そういう状況で中東に自衛隊派遣をすることを閣議決定している政府側からのコメントなり説明なりが今のところないのですが、それに対する受け止めを
ちょっと信じられない状況だと思っています。安倍総理自身がイランなどのことについては、この間も発言をされてきたとの認識をしておりますし、中東にこのタイミングで自衛隊を調査に送るといったことを決めたばかりです。何よりもトランプ大統領との密接な関係をおっしゃっていたのですから、事前にご相談があったのでしょうし、それに対してどうご意見をされたのか。そして事後的にも今どういう報告を受けてるのか、当然あってしかるべきだと思いますし、無ければトランプ大統領との関係はどういうことなんだということになると思います。明日にでもきちんと記者会見を開いて、ご説明をいただきたいと思いますし、それこそ安全保障関連の閣僚会議等を開かなくていい状況なのかどうか、私は強い疑問を抱いています。
枝野代表は取材の前、同市内で「立憲カフェin出雲」に参加。これまでの立憲カフェに参加いただいた皆さんの中で23名に出席いただき意見交換をしました。冒頭、豊かさを分かち合い、お互いに支え合い、違いを認め合う、そういう社会をしっかりと作っていくことが重要だと枝野代表は語りました。