2019年12月17日
「格差の拡大、貧困の増大、立憲主義の破壊といった政治状況を転換させていく年に」枝野代表が決意表明 全国幹事長会議
立憲民主党は17日午後、全国幹事長会議を都内で開催。「立憲フェス2020(党大会)」や、共同会派代表者会談における枝野代表の呼びかけについて各地方組織の代表者らに直接趣旨などを説明しました。
枝野代表は冒頭のあいさつで臨時国会を振り返り、2020年度から実施される大学入学共通テストをめぐり英語民間試験の延期に続き、同日萩生田文部科学大臣が国語と数学で出題予定だった記述式問題の無期限の見送りを発表したことや、会社法改正案について野党が提案した、企業側の判断で株主総会の株主提案を制限できる項目を削除する修正で合意したことなどに触れながら、共同会派として臨んだ成果を強調。総理主催の「桜を見る会」の問題については、「安倍政権の権力や税金の私物化という体質、そして都合の悪いことは隠す、ごまかす、改ざん、嘘をつく。国民の皆さんに対して説明しないで逃げ切ろうとする体質。第2次安倍政権発足以来の安倍政権の問題点が象徴的に示されている。説明をしないまま臨時国会は閉じたが、われわれの追及・調査は閉じたわけではない。来年の通常国会で『桜を見る会』に象徴されている安倍政権の問題、矛盾をしっかりと国民の皆さんの前に明らかにしていくことを通じで『このままではだめだ』という国民世論を作り上げ、格差の拡大、貧困の増大、立憲主義の破壊といった、この間続いてきた一連の政治状況を転換させていく年にしていかなければいけない」と力を込めました。
その上で、共同会派での国会の取り組みが大きな成果を上げたことを踏まえて、今月6日の共同会派代表者会談における呼びかけについてあらためて説明。「共同会派、野党連携をさらに深めていくなかで『安倍政権ではだめだ』と不信と不安を高めている皆さんに対し、政権をしっかり担っていける姿を有権者の皆さんに示し、政権をお預かりし、まっとうな政治を実現していくことが私どもに課された責任だと思っている。皆さんにご理解をいただきながら、それぞれの立場、事情、ご意見を踏まえつつ一体となって前に進んでいきたい」と呼びかけました。
会議ではその後、安住淳国会対策委員長から臨時国会での成果と国会情勢について、長妻昭選挙対策委員長からは次期衆院選挙の候補者擁立状況について、中谷一馬青年局長からは青年局の取り組みについて、福山哲郎幹事長からは運営党員・パートナーズの現状と課題、「立憲フェス2020(党大会)」について、枝野代表からは共同会派代表者会談における呼びかけについて、それぞれ報告がありました。
共同会派代表者会談における枝野代表の呼びかけに対しては、各地方組織から賛成の意見とともに、理念・政策の維持を求める声、「基本的な方針を大切にしてほしい」「それぞれの地域で歴史が違うので個別の事情を聞いた上で進めてほしい」といった声がありました。
会議終了後に福山幹事長が記者団の取材に応じました。