2019年7月14日
【大分】「社会や世の中を変えるといった大げさなことではなく、皆さんの生活が少しでも豊かになって欲しい」あだちきよしさん
逢坂誠二政務調査会長は14日、参院大分選挙区から市民と野党の統一候補として立候補している、あだちきよしさんの応援のため大分県入り。大分駅前で行われた「あだちきよし・三党・連合合同演説会」に参加し、あだちさんへの支援を訴えました。
あだちさんは、20数年間東京で仕事をした後、大分県別府市にUターンし旅行会社を創業。その経験から、(1)現場主義、地域主体による地方創生(2)子どものための教育重視(3)選択できる社会づくり――を掲げています。
あだちさんは、県内各地を周り多くの方と話をする中で現場や地域で頑張っている人たちが社会を支えていると改めて実感したと語りました。そして今の政治はそのことを忘れてしまっており、非常に怒りを覚えるとともに、残念だと話しました。
その例として老後2000万円問題を挙げ、麻生財務大臣が国会答弁の中で年金を受け取っているかのと質問に対し「自分の生活としては心配したことはありません」と述べたことについて、「ものには言い方がある。それを聞いているわれわれ国民・県民・庶民がいる。一生懸命働いてわれわれが納めた税金を、集めて配分をする。その最高責任者が麻生財務大臣。なぜそうやってわれわれ国民や県民庶民の気持ちを想像することができないのか、われわれのことを思ってくれないのか、そこが非常に残念でなりません」と訴えました。
そして、「社会を変えるとか世の中を変えるとか、そんな大げさなことを言うわけでもなく、私はここに今いらっしゃる皆さん一人ひとりの生活が、少しでもより豊かに、幸せになって欲しい。そう思いますし、これまでずっと握手をしてきた皆さんの生活、それを少しでもよくしたい。目の前の現場で頑張っている皆さん、そして地方に一緒に暮らしている皆さんの方をしっかり向いた政治をやっていきたい」と訴えました。
逢坂政調会長は、安倍総理が今回の選挙で「憲法を議論する政党か、しない政党かを選ぶ選挙だ」と訴えていることに違和感を示し、憲法の議論は大事だとした上で、「国民の暮らし、国民の生活、そこに安心が得られるかどうか」が選挙の大きなポイントだと指摘しました。
そして、「安倍総理がお得意の手法を今回も使っている。不都合なこと、自分たちにとって嫌なこと、それは議論をしない、そういうことは事実を隠す。この6年半ずっとそれをやり続けてきた」と指摘。「老後2000万円」報告書についても、本当であれば指摘をきちんと受け止め、制度や予算措置の必要性について議論すべきだが、報告書を受け取らないことによって、生活の安心・暮らしの安心の議論を避けているとして「最も国民に大事なことを避けて通る、こんなこと許されていいはずがありません」と批判しました。
さらにアメリカとの貿易交渉についても言及。1次産業が盛んな大分や、逢坂政調会長の地元北海道においても日米貿易交渉どうなるか、大きな関心事だと話し、「この問題だって、アメリカと具体的にどんな話をしているか言わずに、結論は参院選の後だと言っている。選挙だからこそ、今の政府が何を訴え、どんな主張をし、それが国民に支持が得られるかどうか、そういうことを明確にする。これは当たり前の話。ところがこれも隠して先送りをする。こんなことをやり続けている」と指摘しました。
こうした今の政治状況について「民主主義にもとる」と断言。不都合になると、隠す、捨てる、書き換え、さらに自分が答えられない場面になると相手を批判し、それを繰り返すと語り、「国家のトップリーダーとして品格に欠ける」と語りました。
また、安倍総理が今回の選挙の争点として「政治の安定」を挙げていることについて、「公文書の廃棄、改ざん、隠ぺい、ねつ造をやる。そして事実をしゃべらない。参考にも呼ばない。あるいは予算委員会、衆院は117日も開かれない」として、こういう政治を安定させていいのかと語り、こういう政治を変えるのが選挙であり、今の不誠実な政権ではなく、安定させるべきは、国民の生活、雇用、日本の将来だと指摘、「今の政治を守ること、今の政権を守ることが今回の選挙の目的ではない」と訴えました。
あだちさんについては、自身が政治の世界に身を置き四半世紀になり、いろいろな候補者見ているが、「本当にさわやかですね。いいですね。こんな候補見たことがない」と語り、「類まれなるさわやかな候補。この候補を国会に送らずして、大分の皆さんは誰を国会に送るのか。国会に送っていただいて国会の場で大暴れをさせていただきたい」と指示を訴えました。
今回の演説会では、連合の相原康伸事務局長、国民民主党の玉木雄一郎代表、社民党大分県連合の久原和弘代表がマイクを握りあだちさんへの支持を訴えました。