2019年5月14日
日本若者協議会・党青年局が日本版ユース・パーラメント2019「若者から政党への政策提言」を開催
立憲民主党青年局は14日、日本若者協議会との共催で日本版ユース・パーラメント2019「若者から政党への政策提言」立憲民主党編を開催、若者パネリストらと枝野幸男代表をはじめ党所属議員がパネルディスカッションを行いました。
日本若者協議会は「若者の意見を政策に反省させる団体」として各政党との政策協議、政策提言を行っている団体で、2015年から若者と議員の公開ディスカッションイベント「ユース・パーラメント(若者議会)」を開催し、各党に政策提言を行っています。
立憲民主党からは、枝野代表、森山浩行、落合貴之、中谷一馬、石川香織各衆院議員と、三神尊志さいたま市議会議員が出席しました。
第一部で参加者の若者がテーマごとに分かれ意見交換を行ったことを受け、第二部のパネルディスカッションでは、(1)若者の政治参加(2)教育(3)社会保障・再分配政策(4)自殺・いじめ・不登校・性教育(5)女性の社会進出――の5つのテーマについて若者パネリストから政策提言がおこなわれ、参加議員がそれぞれの立場から意見を述べました。
ディスカッションを終え、最後に枝野代表は、「皆さんが当たり前だと思っていることが、世代がずれているとまったく気づいていなかったりするので、そういうところを是非、いろいろ掘り起こしていただいて、どんどんぶつけていただき、それぞれの暮らしの実感にあった政策選択ができるように頑張っていきたい」と語りディスカッションを振り返りました。
《テーマごとの提言など》
○若者の政治参加
◇被選挙権年齢を地方自治体の選挙については18歳へ、国政はそれぞれ5歳ずつの引き下げ
◇供託金の引き下げと政党としての支援。地方自治体は撤廃、国政はそれぞれ100万ずつ引き下げ
◇若者や貧困層が政治参加できるよう、党として供託金・選挙活動に関して支援
▽主権者教育をボトムアップする方法について聞きたい
○教育(高校生と大学生で議論した内容について)
◇受験のための勉強ではなく、生きるための授業を小中高校でやって欲しい(お金、キャリア、LGBT、ディベート、答えのない問題について主体的に考える機会)
◇教員の研修を強化(教員が常に新しい価値観を取り入れることが必要)
◇教員の仕事の分業化
◇校則を変えるための校則をすべての学校に作って欲しい(民主主義を学ぶ学校で、自分のコミュニティーを変えることが学校でできるように)
○社会保障・再分配政策
◇貧困対策(学習支援事業の義務化、養育費の不払い支援)
◇社会保障(最低賃金の引き上げ、2040年問題対策・介護職の待遇改善・医師看護師減少対策)
◇テクノロジー活用(ロボット・ICT推進、遠隔診療の推進、高齢者ドライバー対策としてライドシェア推進、電子カルテ・処方箋の推進)
◇ヤングケアラー(家族を介護などをする18歳未満の子ども)の実態調査
◇年金(低年金高齢者を減らす対策として厚生年金適用拡大、被保険期間の延長・在職老齢年金の撤廃)
◇難民支援(人権対策)
○自殺・いじめ・不登校・性教育
◇自殺対策
・プロではない友人・知人の草の根の悩み相談力向上
・そのために「公共」のカリキュラムに盛り込む、また受験科目に
・日本の子どもたちの状況にあわせた相談窓口設置、身近な人が相談にのれる場所づくり
◇性教育
・虐待の背景にある予期しない妊娠を減らすために学校の保健授業を変える
◇自殺
・座間事件をきっかけにSNS支援・居場所支援ができ前進したが、助ける側の人材不足。より早い段階で近い存在の人が力になれる機会をつくる
◇共通項目
・助けられる側が助ける側に変わるための支援(有資格者でないと支援側になれないことを解消)
○女性の社会進出
◇男性産休の義務化(希望する人に対し企業が取得させることを義務化)
・男性が家事育児への当事者意識を持つことで少子化に歯止め、女性の社会進出
◇法定取得率の設定(取得率を超えた企業にインセンティブ、給付金を支給・企業名公表など)