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2019年5月3日

憲法記念日にあたって(代表談話)

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2019年5月3日

憲法記念日にあたって(代表談話)

立憲民主党代表
枝野幸男

 本日、日本国憲法が施行されて72年目の憲法記念日を迎えました。

 日本国憲法の「基本的人権の尊重」「国民主権」「平和主義」という三大原理は、日本国民が長い歳月をかけて育み定着させてきたものです。令和の時代においても、この基本原理のもと、日本の自由と民主主義、平和と繁栄が続くよう決意を新たにしつつ、本日の憲法記念日をお祝いします。

 立憲民主党は、この日本国憲法のもと、これからの時代に求められる新しい価値観に基づく社会―「多様性を認め、お互いさまに支え合う」社会―を国民の皆さんと作っていきます。

 もっとも、日本国憲法は、今、深刻な危機に直面しています。

 基本原理である「基本的人権の尊重」の中でも、特に重要な人権である「表現の自由」が、その土台から揺らいでいます。一人ひとりが個人として人格を形成・発展させていくとともに、民主政のプロセスが有効に機能するためには、すべての人が十分かつ正確な情報に接し、自由に発信できることが必要不可欠です。

 にもかかわらず、政府の度重なる公文書の隠ぺいや改ざんに続き、政府が公表する統計の信ぴょう性も失われています。政府の重要な政策立案の基礎となる毎月勤労統計調査等に長年にわたる不正があったことが明らかになりました。

 公文書管理や情報公開のあり方は、民主主義の前提となる「知る権利」を担保するものです。数の力で、この国のかたちを歪める安倍自民党政権に、立憲民主党は正面から対峙してゆきます。

 加えて、強い同調圧力によって、自由に発信することをためらわせるような「空気」が存在していることは否定できません。

 憲法の危機の底にあるのは、権力の行使への制約を取り払おうとする安倍自民党政権の姿勢です。

 憲法記念日にあたり、立憲民主党は、「国家権力の正当性の根拠は憲法にあり、あらゆる国家権力は憲法によって制約、拘束される」という立憲主義を守り回復させることを、改めてお約束致します。

以上