2020年1月21日
政党合併の結論を出すに至らず、共同会派として連携の一層強化 立憲・国民幹事長会談で共有
福山哲郎幹事長は21日、国民民主党の平野博文幹事長と国会内で会談。国民民主党が20日に開催した議員総会の報告を受け、両党の幹事長間で以下の4点を共有しました。
○国民民主党は、立憲民主党の求めていた20日に政党合併の結論を出すに至らなかった。
○通常国会が始まったことも踏まえ、当面は共同会派としての連携を一層強化し、安倍政権を追い詰め、まっとうな政治を取り戻すために、国会論戦に集中していくことを確認した。
○国会での連携の強化、深化は当然のこととして、政党間の信頼の醸成に寄与するものである。
○解散・総選挙を視野に入れ、国会内外の野党連携の強化にも取り組んでいくことを確認した。
また、国会での共同会派の連携の一層の強化を受け、福山幹事長から平野幹事長に参院の会派運営に対しての4点の申し入れを行いました。
○参議院の会派の合同議員総会の開催
○会派名(略称)を衆院と同様「立国社」にする
○国対連絡会の定期開催
○長浜博行会長(立憲)、大塚耕平幹事長(国民)、芝博一国会対策委員長(立憲)の三役会の定期開催
会談終了後、記者団の取材に応じた福山幹事長は参院会派の運営について、「この4点を会派の連携強化の一つとして申し入れをさせていただいた。平野幹事長からは、しっかり受け止めて持ち帰る。当然のことだという反応をいただいた」と報告しました。
今回の一連の協議の経緯について福山幹事長は次のように説明しました(要旨)。
立憲民主党は党首会談で、玉木代表と枝野代表の中で党首会談の内容について最終合意には至っていないけれども、幹事長間の確認事項、それから枝野代表から申し入れをしたペーパーを含めて、この段階での合併の問題について、両党がそれぞれ党内に付すことを確認をし党首会談は別れました。
われわれは1月14日に役員会と常任幹事会を開き、2枚のペーパーについて確認をとり、そして代表・幹事長に合併協議についての一任をいただきました。
国民民主党は15日に結論を得ず、昨日20日まで両院議員総会を含めて結論を導くためにご努力をいただいた。われわれは昨日20日に両院議員総会を開き、やはり2枚のペーパーをお伝えをし、両院議員総会で再度、代表・幹事長に一任をいただきました。
20日の時点でわれわれは、党首会談で確認をしたところまでの合意での合併については、ある意味、党内の議論を経て確認をさせていただき、代表・幹事長に一任をしていただきましたので、お互いがなかなか合意はしにくいけれども、一定のぎりぎりのラインのところでは、われわれは意思決定として合併については基本的には了とすると。そして交渉は代表・幹事長に一任するというところまで確認をさせていただきました。
昨日の時点で国民民主党は、われわれが申し入れをさせていただいた20日の時点での合併の可否については、現時点で党の意思として否定されたと玉木代表が言われています。大変残念でありますし、玉木代表、平野幹事長はじめ、国民民主党さんは本当にご努力をいただいたと思いますが、この時点は、われわれのぎりぎりのラインと向こうのぎりぎりのラインの中で折り合わなかったのだと思います。そのことが先ほど申し上げた「国民民主党は、立憲民主党の求めていた20日に政党合併の結論を出すに至らなかった」という表現に内包していると思います。
ただ、立憲民主党としては、門戸は常に開いているつもりです。われわれは国民民主党、社民党、野田さんのグループ(社会保障を立て直す国民会議)、岡田さんのグループ(無所属フォーラム)と一緒に安倍政権に対峙しようと申し上げたことは今も変わりませんし、門戸は開いていますが、それぞれの政党の事情の中で、ぎりぎりのラインで残念ながら折り合わなかったということでございますので、今後は国会に集中していきたいと考えています。