2019年7月7日
【兵庫】「一人ひとりが豊かになる世界、支え合い助け合いの社会を政治の力で進めていく」安田真理候補
参院選挙3日目の6日、兵庫選挙区の安田真理さんの応援に枝野代表が駆けつけ、比例で立候補している奥村まさよしさん、斉藤りえさんらとともに尼崎駅(阪神)、西宮北口駅で街頭演説を行いました。西宮ガーデンズ前では、弁護士の川元志穂さんもマイクを握りました(写真上は尼崎駅前で支持を訴える安田候補)。
安田真理さんは、「『今の政治にもうだまってられへん』、この気持で立ち上がった」と語り、これまでニュースの現場でアナウンサーとして17年間、取材を通してさまざまな方と出会い、いろいろな声を聞いてきた経験から、生きづらさを感じている人たちが多くなってきていると話しました。一人ひとりが豊かになる世界、支え合い助け合いの社会を政治の力で進めていこうと決心。老後の安心、本当の年金制度改革、何かあったときに守ってくれる社会保障制度改革にしっかりと取り組んでいくと宣言。また結婚と離婚を経験し、名前が変わることで仕事に障害が生じたと語り、選択的夫婦別姓や、差別を受けずに女性が男性と同じように公平な扱いを受けて活躍できる社会づくりに取り組んでいきたいと訴えました。
奥村まさよしさんは、大阪府寝屋川市出身だと自己紹介。3つの顔があり、1つはボイスパーカッションを武器にアーティスト活動をしていたと説明。実際にボイスパーカッションを披露し、「若い人にできるだけ政治をもってもらいたい」と話しました。2つ目の顔として、23年前、日本最年少の気象予報士としてさまざまなメディアに出させていただいたと説明。正木明さんに師事し資格を取ったと話しました。3つ目の顔として保育士を挙げ、8年間アーティスト活動をしながら現場で活動していたことを打ち明けました。その経験から、保育士の待遇改善について、研修に出たら給料が上がるという仕組みができたけど、研修に行けないほど保育士不足が深刻だと説明。また、「保育園に秋までに子どもを入れられなかったら、今まで積み上げてきた仕事のキャリアを捨てないといけない、会社をやめなければいけない。こんなことなら子どもを産むんじゃなかった」と悩んでいる人から手紙をもらったことを紹介。「こんなことを言わせる国じゃ、あかん」と語り、「将来を作っていくのは子どもたち。この子どもたちを支えているのは保育園の先生。僕らの世代、共働きをしないとなかなか難しい。将来の日本をつくる子どもたちの笑顔を作るために、保育士の笑顔を作っていきたい」と訴えました。
斉藤りえさんは、「筆談ホステス」の本人で著者。また北区議会議員を1期務めました。聴覚障がいの当事者、一人で娘を育てるシングルマザーの当事者として、今の政治には当事者性が欠けていると話し、こうした問題、視点の欠如には当事者が不在であることが一番の問題であるとして、当事者たちが立ち上がり戦うことが必要だと訴えました。また、みんななにかの当事者であり、それぞれが当事者性を意識して政治に向き合っていくことで、この国の民主主義は必ず開けてくると信じていると話しました。
枝野代表は、経済の6割を占める個人消費を回復することで持続的な成長が実現できると強調、具体策として、労働法制の見直しを挙げました。6年間で非正規雇用が300万人も増え、働く人全体の5人に2人が非正規雇用だと指摘。かつて非正規雇用と言えばパートや学生のアルバイトがほとんどだったが、今非正規雇用の約半分は、本当は正社員になりたいのになれず、やむなく非正規で働いているとして、正規雇用化を余力のある大企業から進めていくと話しました。
さらにサービス残業について「残業したのに残業代を払わずにサービス残業だと言っているのは犯罪行為。犯罪をサービス残業という言葉で誤魔化している」と言及。少なくとも5兆円以上、本来は払われるべき残業代が払われていないとして、内部留保のある大企業から段階的に残業代を支払うようにしていくと訴えました。
また結党時、「立憲民主党はあなたです」と呼びかけたことに触れ、バスの運転手、学校の先生、DV被害の救済にあたっている人、LGBTの当事者など、「それぞれ厳しい状況に置かれている皆さんの代表、暮らしの声の代表を今回立憲民主党は参院選の候補者として擁立させていただいた」と報告。また、公認候補の45%を女性候補にすることもできたとして、暮らしの声がしっかりと届き、反映される議会・国会を、新しい時代として作っていきたいと訴えました。