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2019年6月24日

【参院本会議】安倍総理問責決議案、福山幹事長が趣旨説明、白議員が賛成討論

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 参院本会議で24日、立憲民主・民友会・希望の会、国民民主・新緑風会、共産、沖縄の風の4党派が提出した安倍総理に対する問責決議案が審議され、賛成少数で否決されました。

 趣旨弁明に立った福山哲郎幹事長は冒頭、「総理の審議拒否が続いています。なぜ逃げ続けるのか。総理がいつものお決まりの文句、『国会でお決めいただくこと』と、うそぶくのは目に見えています。しかし、そんなことを信じる国民は、もはや誰もいません。なぜ、金子予算委員長や与党理事の諸君に、規則に違反することを総理が強いるのでしょうか」と、参院規則(「委員長は委員会を開かなければならない」)に基づき予算委員会が与党・自民党によって開催されないことを批判しました。

 さらに、官房副長官を経験した経緯から「総理は出たくなくても、与党の仲間が追い込まれるなら、泥をかぶってでも出席せざるを得ない。それは議院内閣制のもとに選出された総理の務めであり、あなたも衆議院議員なら、百も承知のはずです。『私が出ていく』と言えば済むのです。総理が逃げ回っているから予算委員会が開会されない、の一言に尽きるのです」と続けました。

 また、「あなたに『憲法を議論しろ』などと言われる筋合いはありません。自分の仲間である与党の議員に規則違反をさせて、自らの都合で逃げまくる。それだけで宰相の資格はありません。そんなに予算委員会に出席したくないのなら、総理をお辞めになればいい。あなたが総理であるゆえんは議院内閣制です。その議院内閣制を破壊するような総理には、即刻辞めていただきたい」と力を込めました。

 福山幹事長は、森友学園問題、老後2000万円報告書の受取拒否問題、イージス・アショアの適地選定問題、辺野古沖新基地建設、ロシアとの平和条約交渉・北方領土の問題、トランプ米国大統領との合意、日朝関係等を挙げ、さらに安倍政権の下で「水道法、漁業法、種子法等々、国家の根幹にかかわる、日本の地域社会を壊しかねない多くの法律が強行に通された」と指摘しました。

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 白眞勲議員は賛成の立場から討論に立ち、「安倍総理は施政方針演説で、経済・財政、社会保障、外交・安全保障にわたって総花的な方針を示したが、どれだけ実現できたのか」「公文書管理問題等により生じた行政に対する国民の不信感に対し、誠実に信頼回復に努めるおつもりはあったのか」と提起。閣僚や中央省庁で国民の信頼を失墜させる事態が多発するなか、こうした省庁の不祥事の責任を取って辞めた大臣は一人もいないとして、無責任な政権の姿勢を問題視しました。

 その上で、「森友・加計問題」「厚生労働省の『毎月勤労統計調査』の不適切調査の問題」「沖縄の民意を汲んでいない辺野古問題」「日米貿易交渉密約疑惑」「拉致問題」「日ロ交渉における北方領土問題」「イラン訪問中のタンカー被害」「韓国軍のレーダー照射問題」「予算委員会開催拒否」「アベノミクスの失敗」「景気動向悪化」「消費税増税」「F35爆買い問題」「いずも型護衛艦の実質空母化」「防衛省のイージス・アショア配備をめぐる調査の不手際」「年金2千万不足問題での財務大臣の金融審議会報告書の受け取り拒否の正当化」等問題を列挙し、「安倍政権、国民の政治や行政への不信感や将来への不安感をどこまで増大させるおつもりなのか。この安倍政権において起きたさまざまな問題点は、長期政権のおごりや緩みから露呈したものと言わざるを得ない。そこに本質的な問題があるのではないか」と断じました。

 官僚や、与党議員までもが安倍総理の意向を忖度するという長期政権ゆえの弊害が顕著になっていると述べ、「選挙で決着をつけようではないか。緊張感のある政治をしていこうではないか。さまざまな課題について議論を深めていこうではないか」と主張。「わが党は、立憲主義に基づく民主政治と多様性を認め合い、困ったときに寄り添い、お互いさまに支えあう社会を実現する政党。そしてすべての人に居場所と出番のある社会を目指すことをモットーとしている」と表明し、討論を締めくくりました。

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【参院本会議】安倍総理問責決議案趣旨説明原稿 福山哲郎議員 2019年6月24日速記録.pdf