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ニュース

2018年4月28日

第89回メーデーアピール

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 第89回メーデーにあたり、立憲民主党を代表して、皆さまに連帯のメッセージをおくります。

 立憲民主党は、働く皆さまにお支え頂き、結党直後の総選挙で1100万を超える票をお預かりしました。それから半年、綱領にうたった「国民の皆さんとつながり、日常の暮らしや働く現場の声を立脚点としたボトムアップの政治を実現します」と、選挙でも訴えた「草の根からの民主主義」を具体化すべく努力してまいりました。

 国会で働き方改革法案が上程されておりますが、厚労省が法案の前提とした実態調査の結果に多くの虚偽データが含まれていることが、野党の追及で明らかになりました。4年もの間隠蔽されてきたNHK記者の過労死、裁量労働制の対象外の業務でありながら違法適用され、自殺に追い込まれた大手不動産会社社員の事案など、次々と日本社会に巣くう深刻な問題が表出しています。日本の労働環境は、深刻な問題を抱えています。今こそ、働き方を改善し、人に優しい職場、組織に変わらなければなりません。

 しかしながら、安倍政権には、働き方改革を口にする資格はありません。厚労省、そして財務省高官によるセクハラ問題、それに端を発した麻生大臣など政府、与党の発言は、前近代的な人権感覚の無さを露呈しています。安倍政権の重症なハラスメント体質は、連日報道されている通りです。

 人の痛みに鈍感な安倍政権に人に優しい働き方改革を実現することはできません。

 立憲民主党は、独自の働き方改革法案を策定しました。立憲民主党が目指すのは、人の命を守ること、ディーセントワーク(人間のための質の良い労働)です。政府案に盛り込まれた高度プロフェッショナル制度の導入、企画業務型裁量労働制の対象業務の拡大には反対します。インターバル規制を導入し、男性も女性も生活時間を確保できる働き方を目指します。時間外労働の上限規制は、立法府の責任として数値を書き込み、法律に単月80時間未満、複数月平均60時間と明記しました。

 立憲民主党はこれからも、「働く者」の立場に立った草の根からの民主主義を実現し、「まっとうな政治」を作るべく、安倍政権に立ち向かってまいります。第89回メーデーを機に、皆さまの活動がさらに前進されることを心から祈念し、メーデーメッセージといたします。

第89回メーデーによせて
立憲民主党代表 枝野幸男