2018年1月30日
【衆院予算委】補正予算での巨額の防衛費を問題視 本多議員
衆院予算委員会で30日、2017年度補正予算案の採決が行われ、与党などの賛成多数で可決されました。
採決に先立ち行われた締めくくり質疑に本多平直議員が、討論には岡本あき子議員がそれぞれ立ちました(写真上は、締めくくり質疑に立つ本多議員)。
衆院安全保障委員会の理事を務める本多議員は、沖縄で米軍機による事故やトラブルが相次いでいることに対し、同委員会では野党側が昨年末から閉会中審査の開会を求め続けてきたにもかかわらず、自民党がこれを拒否してきたと問題視。安倍総理が言う「沖縄に寄り添う」姿勢とはかけ離れたものだと批判しました。
こうした事故やトラブルが相次ぐ背景には、しっかりと一つひとつの事案について原因究明しないまま、飛行再開を追認してきた日本政府の姿勢に問題があるのではないかと指摘。基地の外で事故が起こった場合の調査について、米国の同意なくとも行えるよう、日米地位協定を改定していくべきだと求めました。
今回の補正予算案では、全体の10%を超える約2千億円の防衛費が計上されていることに言及。小野寺防衛大臣は「北朝鮮の核実験や大陸間弾道ミサイル(ICBM)級の弾道ミサイル発射などこれまでにない重大かつ差し迫った脅威へ対応するもの」などと説明しましたが、本多議員は「北朝鮮の脅威というのは本予算の成立後に発生した事象ではない。巨額の防衛費を補正予算に盛り込むのは補正予算のあり方としておかしい」と断じました。
補正予算案に反対の立場で討論に立った岡本議員は、与野党の質疑時間の配分をめぐる与党の強硬姿勢や、沖縄を担当する内閣の一員による沖縄の民意を踏みにじるヤジ、森友学園問題で虚偽の答弁をしたことが明らかとなった当時の財務省の佐川前理財局長の国税庁長官栄転と、それを「適材適所」とする安倍総理の説明などを一例に挙げ、「横暴、驕り、慢心を積み重ねる、安倍政権の提出した予算案には断固反対だ」と表明しました。