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2019年8月9日

【代表談話】長崎の「原爆の日」を迎えるにあたって

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2019年8月9日

【代表談話】長崎の「原爆の日」を迎えるにあたって

立憲民主党代表
枝野幸男

 長崎の「原爆の日」を迎えるにあたり、命を失われた多くの人々に思いを馳せ、心から哀悼の意を表します。また、肉親を亡くされたご遺族の方々、そして今なお健康被害や心の傷に苦しんでおられる方々に対し、心よりお見舞いを申し上げます。

 74年前の8月9日、長崎で原子爆弾が投下され、15万人の方々が死傷しました。街は壊滅的な被害を受け、生き延びられた方々も、心と体に傷を受けながら、長く後遺症に苦しむ方々が数多くおられます。

 人類の歴史において、核兵器は二度と使われてはなりません。核兵器の使用が如何に非人道的であり、罪なき多くの人々に苦しみをもたらすことを、わが国は身をもって体験しています。わが国は唯一の戦争被爆国として、核兵器による惨禍を二度と繰り返させないという強い決意を持ち、「核兵器のない世界」の実現に向け、先頭に立って行動していく使命を持っています。

 国連で「核兵器禁止条約」が採択されてから、2年あまりの時間が経過しました。「ヒバクシャ」の苦しみが明記され、多くの国が「核兵器なき世界」への決意を示しているにもかかわらず、我が国は本条約の採択に参加しておらず、核兵器保有国も参加していません。また、今月2日には、米露の中距離核戦力(INF)全廃条約が失効するなど、世界には、核軍縮に逆行する動きが生じています。

 立憲民主党は、政府に対し、わが国が保有国と非保有国との橋渡しの役割を果たすよう、強く働きかけてまいります。また、米国をはじめとする核兵器保有国に対し、核軍縮・不拡散の重要性を強く訴えるなど、今後とも核兵器廃絶に向け、全力を尽くす所存です。