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ニュース

2019年8月2日

韓国ホワイト国除外の閣議決定、ロシア首相の北方領土訪問について言及 福山幹事長

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 福山哲郎幹事長は国会内で2日午後、韓国をホワイト国から除外する閣議決定について、ロシア首相の北方領土訪問について記者団の取材に応じました。

Q:韓国をホワイト国から除外する閣議決定をしましたが受け止めを

 日韓関係の悪化が安全保障や民間交流の面にも今、影響が出ようとしています。この事態については非常に憂慮をしています。日韓関係がこれ以上、決定的に悪化をしないように両国政府の間で対話と透明性の高い議論を進めていただきたい。

Q:今回、韓国側は非常に強く反発していますが、どのように受け止めていますか

 今回の措置自体は安全保障上の問題があるということで、その管理の問題での措置だと政府から説明を受けています。そのことに対して一定の理があると我々も判断しておりますが、徴用工の問題や他の安全保障の問題も含めて、いろいろな事態で日韓関係が非常に悪化をしているということについては両国政府はお互い北東アジアの安全保障、それから経済状況を考えても、日韓関係は非常に重要な関係ですので、ましてやアメリカからの仲裁も入っているくらいですから、このことについては先程申し上げたように、対話と透明性の高い議論をお互いが真摯にして、事態の悪化がこれ以上進まないようにわれわれとしては求めていきたい。

Q:昨日、韓国議員団とも会談をされていましたが、立憲民主党として何らかの働きかけなり、動きはお考えでしょうか。

 政府の決定については、われわれ今野党ですからやれることは限界があります。一方で昨日も申し上げましたが、外交というのは主張と自制の両方が必要だと、主権国家としての主張はしなければいけないが、お互いが外交的には自制することも必要だと。そのための最低条件が対話だということを申し上げました。そのことを今、両国政府には強く求めていきたい。

Q:別件で北方領土について、ロシアのメドベージェフ首相が択捉島に入りました。今、日露交渉が停滞している中でのこういった事態。受け止めを

 このことに対しては非常に遺憾に思います。北方領土はわが国固有の領土ですし、ロシアに不法占拠されているという事実はまったく変わりません。つい先般、大阪で日露首脳会談が行われた直後、このような暴挙に出たことについて遺憾と言わざるを得ません。安倍総理はプーチン大統領との関係を非常に良いと、そして長年の懸案を解決するんだというようなことよく言われていますが、今まったく逆行しています。この数年、安倍政権は固有の領土という表現もしなくなりました。不法占拠という表現もしなくなりました。こういった外交姿勢がロシア側に足元を見られているといっても言い過ぎではない状況をつくっています。政府に対しても、この後どういう対応をロシアにするのかについて説明を求めていきたい。ロシアについては強く抗議したいと考えています。

 余計なことですが、2010年に当時メドベージェフ大統領が北方領土を訪問したときに、野党だった自民党の石原伸晃幹事長は記者団に「ゆゆしき問題だ」と当時の民主党政権の「外交能力のなさが露呈した一つの事実であり、政権の無力さを追求していく」と言われています。当時の新藤議員(自民)は、「民主党政権による国家主権の軽視、危機意識の欠如による外交・安全保障政策の欠落、軽すぎる言動と軸を失った外交の劣化がロシアにつけ込まれる原因を造った」ということまで言われています。6月下旬に首脳会談をされた直後に、このような状況を作っていることについて、ここまで口汚く批判をするつもりはありませんが、安倍外交の責任は強く問われても致し方ないと思っています。安倍政権がロシアに対してどういう対応をこれからとっていくのか。どういう説明を国民にするのか、もしくは国会でするのか、強く求めていきたい。