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2019年6月28日

【香川】「現場の声こそが、地域の活力の根源。安全安心の暮らしを守っていきたい」おだ参院選推薦候補予定者

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 枝野幸男代表は27日香川県入りし、参院議員候補予定者のおだ美和子さんとともに街頭演説を行いました。おださんは32ある改選定数1の選挙区(1人区)で野党4党1会派が一本化したうちの一人で、党推薦を決定をしています。

 おださんは、さぬき市の小中学校、県立高松商業高校を卒業。祖母が呉服屋ということもあり香川大学大学院で西陣織の企業戦略について研究、その後、伝統工芸品をプロデュースする事業tsutaeru(ツタエル)を高松市で創業しています。

 街頭演説でおださんは、大学院で伝統工芸の研究をしている時、子どもが継ぎたいのに親が「継ぐな」という場面に遭遇。後継者問題を解決したいというきっかけになったと話しました。そして、こうした後継者、技術の伝承、人材不足といった問題は、伝統工芸だけでなく、農業、漁業、教育、医療などいたるところで起きていると語り、「目の前で起こっている現状を、なんとかしなければならない」という思いで政治の道を志したと話しました。

 そして「現場の声こそが、地域の活力の根源」だと言い、農家の皆さんから「美味しいお米を作りたい、美味しい野菜を食べてもらいたい、安心安全な暮らしをみんなに届けたい」という話を聞いたことを挙げ、「決して対価だけではない、お金だけではない、そこには温かい人の心、経済を数字だけでは語れない、心で働く、日本の労働文化、産業文化がある。これを残していきたい、守りたい、地域の皆さまの暮らし、安全安心の暮らしを守っていきたい」と訴えました。

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 枝野代表演説の冒頭、おださんについて「心の中から伝えたい、思いが言葉に込められていた、大変素晴らしい、新人とは思えない訴え」だと評しました。

 演説では、元号が変わって最初の国政選挙、改元を一つの節目として「この機会に今までうまくいっていなかったことを変えて、いい方向に進めていくきっかけにしよう」と訴えました。その例として(1)介護職員・保育士の待遇改善(2)持続的に農業ができるための戸別所得補償制度の導入(3)医療・介護・保育・障がいに関する費用の世帯負担を、所得に応じて上限を設ける総合合算制度の導入(4)違法行為である「サービス残業」を辞めさせる――などを挙げました。そして豊かさを実感できない、残念ながら時代に合わなくなってしまった政治を元号が変わったこのタイミングで力を合わせて変えていこうと訴えました。

 街頭演説では、枝野代表、おださんの他、連合香川の森信夫会長、社民党香川県連合の高田良徳代表、国民民主党の玉木雄一郎代表が訴え(登壇順)、司会は小川淳也衆院議員が務めました。小川議員は、演説の合間におださんに一本化した経緯を説明、その場にいた共産党から立候補を予定してた田辺健一を紹介、感謝の意を表しました。

 枝野代表は演説の前に、おださんの後援会事務所を激励、演説後には連合香川の高松地区の集会におださん、小川議員と共に参加しました。

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連合香川の森信夫会長
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社民党香川県連合の高田良徳代表
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国民民主党の玉木雄一郎代表
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司会の小川淳也衆院議員
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 また枝野代表は演説後、記者団の取材に応じました。質疑応答の要旨は以下のとおりです。

Q:国民民主党の玉木代表のお膝元香川での演説、お二人並びましたが

 1人区一本化というのはスタートライン。ここから、それぞれがそれぞれの持ち味を生かして最大限の力を発揮し、勝利を勝ち取っていく。玉木代表のお膝元でもあり、香川は十分勝ち抜けるところだと思っていますので、一緒に並んでスタートを切れたのは、いいスタートだったんじゃないかなと思っています。

Q:全国1人区、香川でも共産党が降り、自民党現職にどこまで迫れるか

 ほとんどの1人区で十分互角の戦いが出来る状況になったと思っています。参院選挙は長丁場ですので、ここからの戦い方次第で結果が大きく変わってくると思っています。違う政党が一人の候補の当選に向けて走るわけですので、それぞれの持ち味を最大限生かすことができれば、私は結果に結びつくと思っています。

Q:今日、おださんの演説が新人にしては上手だと言われましたが

 東京でもお会いをしたりして、大変素晴らしいことは従来から分かっていましたが、街頭演説は違う性格のものなので、どうなのかと思っていました。想像以上に立派な演説をされていて、それはご本人が政治に加わることによって何をしたいのか、しっかりとした信念をお持ちだからだと思っております。

Q:演説の中で、労働法制や働き方、暮らし、そういったことを訴えられていましたが、先日の不信任案の趣旨弁明の時「暮らしの安心回復選挙」だということもおっしゃっていました。今回の選挙をどう位置づけ、どういうことを訴えていきたいでしょうか

 まさに、この選挙は暮らし安心回復選挙だと思っています。

Q:暮らし安心という関係で、弊社のトレンド調査によると年金問題に関して争点になると思うという方が半数50%を占めた。一方で比例の投票先として自民党が28.8%、立憲民主党が9%という結果。与党への期待がやや大きいと受け取れる結果でしたが

 世論調査については、今のような断片的な情報ではコメントをいたしません。「武器としての世論調査」を読んでください。

Q:与党の街頭演説では街宣車の上からやるスタイルが多いが、こういう戦い方(演説のやり方)のねらいは

 ねらいというか、これは立憲民主党の結党から原則として出来るだけ皆さんと同じ目線で。ただ、集まっていただいたのに顔が見えないというのも申し訳ないので、それくらいの高さのところでというのをよほど特殊な事情で不可能な場所以外では、これで全国各地お願いをしています。

Q:1人区では、無所属や国民公認、共産公認というところがありますが、今後の選挙戦でも、こういったところに応援に入っていくようなお考えでしょうか

 もちろん、立憲民主党の公認や立憲民主党の党籍を持ってる無所属候補のところを軸にまわることになると思っていますが、それ以外の方でも野党の一本化の候補については、それぞれの地域事情を踏まえて、ご要望があれば、いろいろ対応をしていきたいと思っています。